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二月四日
なんとなく、走りたくなった。


バイクのガソリンが無くなりかけてたのを思い出し、
いそいそとバイクに乗っていつもひいきにしてるスタンドへ向かう。


CBRはとてもいいバイクだ。
スーパースポーツ系特有の前傾も、以前は辛かったけれども
いまじゃ前傾じゃないほうが不自然なくらい慣れてしまった。
少し前に入れたエンジンオイルも、
初めはぎこちなかったものの、今はすごくいい感じ。
冬になってからは特にギアが入りやすくなったような気がする。


十数分でスタンドに到着。
給油した後に、思い立ってある場所に向かう。


別にたいした場所じゃないけれど、なんとなくそこにいってみた。


その場所について、自販機の前にバイクを停めて一休み。
暖かいコーヒーを買ってみた。
すごく甘かったけれど、自分には丁度よかった。

ポケットの中からたばこを取り出す。
普段はほとんど吸わないのだけれど、たまに猛烈に吸いたくなる。
ヘビースモーカーにはなりたくないなと思いつつ、一本吸った。

コーヒーをちょびちょび飲みながら、紫煙を燻らせる。
普段は寂しがりというか、根性なしというか、
こういうことは一人じゃしないんだけど、
今日は一人のほうがよかった。

言葉は口にせず、ただバイクの顔をぼーっと眺めながら
いろいろ考えてみる。
思考は、纏まるようでまとまらなくて、
掻き消えそうで掻き消えない。
なんでこんなことを思ったんだろう、自分でもよくわからなくなる。

そんなこんなしているうちに、
気づいたらたばこは燃え尽きて、コーヒーは空になっていた。

近くのゴミ箱に、ちゃんと分別して捨てる。
考えの答えはでなかったけれど、
息抜きをしたおかげで少し冷静になったみたいだ。

答えはとてもシンプルなものなのだろう。
でも、自分がお馬鹿なおかげで全然理解できていなかっただけ。
自分の中での感情のせめぎ合い。

ヘルメットを被って、手袋をして、CBRの心臓に火を入れる。
低いアイドリング音を聞きながら、自分の心に引導を渡す。


答えは出た。


ギアを入れて、走り出す。
1速のまま、アクセル全開。
タコメーターの針は、あっという間に右端まで追いやられた。
針に従い、エンジンも咆哮を上げる。
小型マルチ特有の甲高いエンジン音。
自分は、この音が大好きだ。

そのまま2速3速とギアを上げて、速度を上げる。

それにあわせて、景色もぐんぐん後ろに流されていく。




さぁ、帰ろう。
こんなちょっぴりセンチなこと、自分には似合わない。


みんなが笑ってくれれば、それでいい。


そうすれば、きっと楽しい毎日になるはずだから。
by serra001 | 2005-02-04 21:19 | 日記/雑記
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